たくさんのお運び、誠にありがとうございますm(__)m。Web亭落語講座、案内人の落語語朗(らくごかたろう)と申します。皆様に落語の魅力を紹介しております。

私は根っからのアナログ人間で、ポータブルのプレイヤー、iPod が出た後も、ずっとカセットプレイヤーを使っておりました。さすがに、人様の目に晒すのは恥ずかしいところがありましたので、プレイヤーは常にカバンのなかで、という状態でした。

聴いている曲はクリス・レアとかのしっぶーいブリティッシュ・ロックなのに…この時ほど、オートリバースの機能とイヤホンの途中のコードに再生や停止のスイッチがつくようになったのをありがたいと思ったことはございませんな。

尤も、本来はアナログは古い、デジタルは新しいというわけではないのでございます。それぞれ、方式の違いであって、現在の一般的な使われ方とは少々意味が異なります。落語という言葉の芸を扱う者としたことが…失礼いたしました。

そんな私を見かねたのでしょうか、娘が私の好きな曲をたくさん入れて、iPodを誕生日にプレゼントしてくれました。音楽を数えきれない程、入れることができるなんて夢のようでございました。

それ以来、どこに行くのにも手放せないという感じだったのでありますが、思い立って自分でも入れてみました…落語を…それまでは、ポータブルプレイヤーがあっても聴いているのは音楽だけだったのですが、この頃、落語の魅力に目覚めました。

落語は噺家さんの仕草や表情があってこそ、その醍醐味を感じることができると云うのは一理あることでございますが、音声だけ、はたまた活字やイラストで落語に接しても、なかなか面白いものでございます。それは、噺家さんが投げかけた情報を自分で膨らませて楽しむという芸事だからでございます。

実はもう一つ落語を楽しむ要素があって、それは寄席(会場)の雰囲気なのでございます。他のお客さんと一体となって醸し出される雰囲気にのってみる、のせられてみるのも実に気持ちの良いものであります。

iTunesを経由して落語をCDから収録したり、ポッドキャストのサイトから落語をダウンロードした。私のようなアナロ…いや、わたしのような人間にはたいへんな作業でしたがなんとか頑張りました。私の場合はたまたま、iPodですが、ウォークマンを使っても、落語をダウンロードすることもできますし、スマホでだって、落語アプリで落語を聴くことができます。

ウォークマンウオークマンといえば、昔のテレビコマーシャルのお猿さんのチョロ松くんを思い出します。水辺でイヤホン耳にして瞑想しているあのお猿さんです。今の私、アイテムはiPodですが、通勤電車の中でちょうどあんな感じになってしまっています…相変わらず古い噺で…(このフレーズ、米朝師匠が語りの最初の部分でよく用いられます)

以上、通勤電車の中でiPod、誰の曲?いいえ実は落語ですの一席でございます。お後が宜しいようで…m(__)m